今週のウェンズデイ・ミュージックは1982年にTears for Fearsがリリースした「Mad World」です。
紹介するのは2001年の映画「Donnie Darko」のサウンドトラックのためにマイケル・アンドリュースがアレンジしてゲイリー・ジュールズが歌ったバージョンです。
アップテンポなオリジナルと違ってピアノとストリングスのシンプルなアレンジで、ゲイリー・ジュールズの脱力した歌い方が歌詞の世界とあいまって全体的に虚無感、孤独感が漂っています。
狂った社会に馴染めずに部外者として外から見ている誰かの歌、ていう感じがします。
支配・洗脳というシステムの中が苦しい、人間って狂ってる、ここで生きるのつらい、と思っているんだけど、でも達観してて他人事のようにも感じてもいる、みたいな。
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All around me are familiar faces
Worn out places, worn out faces
Bright and early for the daily races
Going nowhere, going nowhere
まわりを見ると、馴染みの顔ばかり
くたびれた場所、くたびれた顔
朝早くから日常のレースが始まる
どこにも行けない、どこにも行けない
Their tears are filling up their glasses
No expression, no expression
Hide my head, I wanna drown my sorrow
No tomorrow, no tomorrow
彼らの涙でグラスがいっぱいになっている
表情が見えない、表情が見えない
頭をかくし、悲しみを紛らわしたい
明日はない、明日はない
And I find it kind of funny
I find it kind of sad
The dreams in which I′m dying
Are the best I’ve ever had
そしておかしいとは思うんだけど
悲しいとは思うんだけど
自分が死ぬ夢がこれまでで一番いい夢だった
I find it hard to tell you
I find it hard to take
When people run in circles, it′s a very, very
Mad world, mad world
伝えるのは難しいと思うんだけど
受けいれることはつらいと思うんだけど
人々が輪になって走っている時、それはとても、とても
狂った世界だ、狂った世界だ
Children waiting for the day they feel good
Happy birthday, happy birthday
And I feel the way that every child should
Sit and listen, sit and listen
子どもたちがいい日を待っている
嬉しいお誕生日だ、嬉しいお誕生日だ
そしてすべての子どもがする動きに思うんだ
座って聞く、座って聞くという
Went to school and I was very nervous
No one knew me, no one knew me
“Hello, teacher! Tell me, what’s my lesson?”
Look right through me, look right through me
学校に行って僕はとても神経質だった
誰も僕のことを知らなかった、誰も僕のことを知らなかった
「先生こんにちは!教えてください、僕の授業は?」
僕のことは見えていない、僕のことは見えていない
And I find it kind of funny
I find it kind of sad
The dreams in which I’m dying
Are the best I′ve ever had
そしておかしいと思うんだけど
悲しいと思うんだけど
自分が死ぬ夢がこれまでで一番いい夢だった
I find it hard to tell you
I find it hard to take
When people run in circles, it′s a very, very
Mad world, mad world
伝えるのは難しいと思うんだけど
受けいれることはつらいと思うんだけど
人々が輪になって走っている時、それはとても、とても
狂った世界だ、狂った世界だ
Enlarging your world
Mad world
自分の世界を広げていく
狂った世界だ